治療理念

生命を全うする

方針イメージ風邪や症状は忌み嫌うものではなく、体を正常に保つための大切な役割を持っています。
嵐が不要な枝を落とし河川を浄化するように、病気は身体を浄化し免疫力を高め、自然と調和する力=ホメオタスシスを正常化させる力があります。
野生動物は薬が無くても生き、植物は季節が過ぎると自然に葉を落とします。
そのように生きられるお手伝いができればと思います。
感染症や衛生学、先進医療など東洋医術では賄われない医療には現代医療を
生活習慣病や日々のメンテナンス、生命力を高める為には伝統医療を利用されると良いと思います。

皆様のライフドクターとしてぜひ当院をご活用ください。



東洋医学の基本理念 天人合一とは

 世の中の価値観や自分とは何かということに悩んでいた思春期の頃、卒業論文のために獣医東洋医学について研究していたのですが、運良く日中畜産友好協会会長のお話を伺う機会に恵まれ、東洋医学についてお聞きしたことがありました。
「現代医療では胃酸が出過ぎたら胃酸を抑える薬、足りなかったら出す薬と症状によって薬が変わる。しかし東洋医学では同じ処方をする。その器質に目を覚ませといって刺激を入れる。一方で同じ症状でも証(五行による診断)が違えば違う処方をする。」
「現代医学では症状の有無で病気を診断するが、東洋医学はたとえ末期症状でも、体が天のバイオリズムと一致していれば健康だと捉える。」

 この話に強い衝撃を受け、天人合一について理解を深めたく鍼灸学校に進み授業を受けましたが一向に天人合一に触れる様子はなく、東洋医学の授業でもつぼや経絡の働きや暗記ばかりで、ここでは学べないと師匠を探しました。
その際、瞑想法で真理に気づくための講師やスピリチュアル・ヒーリングの先生、療術師の方など様々な先生に教わりましたが、どうも天人合一について明確にされる先生とは巡り合うことはありませんでした。が、様々な先生に師事し学ぶ中でその世界観が鮮明になっていきました。教わるのではなく自分で見つけるものなのかもしれません。




体をよくする4つのポイント

・体内をきれいにアルカリ性にする=重曹、梅干(重曹を飲む日とはなるべく別に)、醗酵食品をよく摂る、添加物をなるべく避ける。解毒(デトックス)=運動、入浴でよく汗を流す。

・流れをよくする=番茶などカフェインの少ない飲み物やお味噌汁など、温かい物をとる。寝冷え、エアコンなどに気をつける。気にしない拘らないわだかまる時はしっかりわだかまる。

・自然治癒力を高める=好きなこと、楽しい事をして嫌な事はなるべく避ける。嫌な事をしなければならない時はよくその訳を理解し納得してからにする。体に耳を傾ける。

・自然と調和する=出来るだけ外気や大地に触れ、自然な水、季節の食物をとり、昼夜・気候の移り変わりに合わせ生活する。
他の生きものと共に暮らす。共存共栄、永続性を価値観のBassに







健康、治療に関する定義、理念

@ WHO健康の定義 (1999年世界保健機関総会での提案)

「健康とは身体的・精神的・霊的・社会的に完全に良好な動的状態であり、単に病気あるいは虚弱でないことではない」



@ 医は仁術なり

「医は以て人を活かす心なり。故に医は仁術という。疾ありて療を求めるは、唯に、焚溺水火に求めず。医は当(まさ)に仁慈の術に当たるべし。須(すべから)く髪をひらき冠を取りても行きて、これを救うべきなり」(陸宜公:唐の徳宗の時代の宰相)
「大医の病いを治するや、必ずまさに神を安んじ志しを定め、欲することなく、求むることなく、先に大慈惻隠の心を發し、含霊の疾を普救せんことを誓願すべし」(丹波康頼『医心方』)
「慈仁」(曲直瀬道三『道三切紙』より第一条)
「医は仁術なり。仁愛の心を本とし、人を救うを以て志とすべし。わが身の利養を専ら志すべからず。天地のうみそだて給える人をすくいたすけ、萬民の生死をつかさどる術なれば、医を民の司命という、きわめて大事の職分なり」「醫は仁術なり。人を救ふを以て志とすべし。」(貝原益軒『養生訓』)



@ヒポクラテスの誓い

『医神アポロン、アスクレピオス、ヒギエイア、パナケイアおよびすべての男神と女神に誓う、私の能力と判断にしたがってこの誓いと約束を守ることを。この術を私に教えた人をわが親のごとく敬い、わが財を分かって、その必要あるとき助ける。その子孫を私自身の兄弟のごとくみて、彼らが学ぶことを欲すれば報酬なしにこの術を教える。そして書きものや講義その他あらゆる方法で私の持つ医術の知識をわが息子、わが師の息子、また医の規則にもとずき約束と誓いで結ばれている弟子どもに分かち与えそれ以外の誰にも与えない。
○私は能力と判断の限り患者に利益すると思う養生法をとり、悪くて有害と知る方法を決してとらない。
○頼まれても死に導くような薬を与えない。それを覚らせることもしない。同様に婦人を流産に導く道具を与えない。
○純粋と神聖をもってわが生涯を貫きわが術を行う。
○結石を切りだすことは神かけてしない。
○いかなる患家を訪れるときもそれはただ病者を利益するためでありあらゆる勝手な戯れや堕落の行いを避ける。女と男、自由人と奴隷のちがいを考慮しない。
○医に関すると否とにかかわらず他人の生活について秘密を守る。
○この誓いを守りつづける限り、私はいつも医術の実施を楽しみつつ生きてすべての人から尊敬されるであろう。もしこの誓いを破るならばその反対の運命をたまわりたい。』